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自由が丘にある美容室NoV hair&color design のスタイリスト木村章良のホームページです。
〜夏休み前のある日、本屋にて〜

 何気なく立ち寄った本屋で
「地魚が旨い!」という一文にひかれ、その雑誌を手にとって読んでみた。 房総、伊豆、湘南と近海の魚情報が満載。
"名人が釣る光り輝く絶品鯵。限られたポイントで一本釣りをする希少な鯵。 その鯵の名は黄金鯵。
黄金色に輝くというこの鯵を食べると、それまでの鯵のイメージが一変するという・・・”
 ただでさえ、魚(特に青いお魚)好きの僕には、たまらない内容のものでした。 早速、雑誌を購入し、家で熟読したところ、

その鯵は
      
@名人(72歳)が一本釣りで釣っている。
      
Aウロコに傷がつくと売り物として売れないため、 釣り上げても鯵にふれずに針をはずし、
        生きたまま水揚げされる。   
      Bその鯵のほとんどが千葉の保田にある料理屋が買い付ける。
      C名人(昭平さん)の黄金鯵は、その料理屋でしか食べられない。

そして僕の夏休みは、その鯵を食べに行くことに決まりました。

〜夏休み1日目〜

 海水浴もしようと海水パンツ片手にふらりと千葉に向かいました。 内房線は千葉駅を越えるとローカル色が強くなり、駅の停車時間が5分、10分…、 そして東北の地震と重なり1時間も停車した駅もありました。 ランチタイムに間に合うか心配だったので、メモしておいた料理屋に電話をしたところ
「営業は5時までですよ」
と。 ひと安心したのもつかの間
「今はお盆で船がでないので黄金鯵は無いですけど。」
ショックでした。もう房総半島の途中まで来てしまっているのに。
 そこで、もう一軒、回転すし屋さんで黄金鯵を扱っている店があることを思い出し、そこを目指すことにしました。 そのすし屋さんは目的地より少し手前の浜金谷駅にありました。

 店の前には大きな文字で 「
黄金鯵あります」と書いてあったので、すぐに見つかりました。

 早速、店に入ると昼の2時すぎだというのに満席、しかも店内で待っている人がいっぱい。 並んで食べるのはあまり好きではないのですが、鯵のためならそれも惜しくはないと思いました。
 20分後、無事カウンターに座り『
黄金鯵のにぎり』を注文し待つ。
でてきました!黄金鯵! 食べてみると美味しい!もうひとつ黄金鯵、やっぱり美味しい
普通の鯵と何が違うのか比べてみたかったので、 カウンターのお兄さんに普通の鯵を注文したところ、「うちは黄金鯵しかないですよ。」とのことでした。確かに美味しいことは美味しいので満足だったのですが、「一本釣りでこんないっぱい黄金鯵がとれるのかな?幻の魚がこんなにいっぱいいてもいいのだろうか?」と疑問が残りつつも 金目鯛や太刀魚などの地魚のにぎりを堪能しつつ、千葉の地酒でほろ酔い気分で店をあとにしました。

 そして、もうひとつの目的である海水浴をするため、電車に乗り込み海水浴場に向かいました。富浦駅の案内所で宿を取り、豊田湾岸という近くの浜辺に向かいました。 夕方5時すぎということもあり、人が誰もいなくて、プライベートビーチ気分でした。

 夏休み満喫の1日でしたが、ひとつ気がかりなのは鯵のことです。
「明日、もう一度保田に行こう。」と決め、その日は寝ました。

〜夏休み2日目〜

 翌日、朝から海水浴をしてお腹を減らしてから、昨日電話した保田の料理屋に電話してみました。
「黄金鯵ありますよ。ただ10匹ぐらいしかないのでお早めに。」
僕は迷わず、
「1匹、いや2匹とっておいてください。」と伝えました。

 そして、昼過ぎに保田の料理屋に向かいました。 思っていたより普通の定食屋のたたずまいで、すこし拍子抜けしました。 予約していた黄金鯵を1匹は刺身で、1匹はたたきで注文しました。 ビールを飲みつつ店内を見ると魚料理を食す人でいっぱいでした。炉端焼きもやっているので金目鯛やホタテを焼いて食べる人、まぐろのカマ焼きを食べている人など…ここは魚好きの天国に違いないと関心していると、黄金鯵らしき魚の刺身定食を食べている人に目が釘付けになりました。
「金色色だ!」
昨日、食べた鯵は美味しかったのですが、このような色はしていなかったのです。
店員の方に、昨日の話をしたところ、
「この辺りで獲れる鯵は黄金鯵だよ。ただし、網でとったものは風味がおちてしまう。
うちのお店はおじさん(多分、名人のこと)が、一匹ずつ釣ってくるので味が違うんだよ。」
とのことでした。
あとで店主に聞いた話によると、
「普通の鯵はいろいろなところに泳ぎまわっているんだが、
 黄金鯵はその場に留まって、保田沖の良質なプランクトンを食べ続け育つ正真正銘の地魚。
 しかもそのポイントが微妙に変わるので、名人でさえポイントを逃して1匹もつれない日もある。
 だから、幻の魚と呼ばれているんだ。
  昨日はお盆で、他の船が一隻もでないから、
 オレの船だけ出すわけにはいかず、寮にでれなかったんだ。」

はやく食べたい・・・はやる気持ちをビールで抑えつつ・・・・
来ました黄金鯵!
ぷりぷりの身から放たれる黄金色の光!
美しい…思わず写真を撮ってしまいました。

1口めは何もつけず食べる…と甘い。 鯵なんだけど鯵ではない。シマアジと食感は似ているのだけど、弾力がある。 例える魚がでてこない。まさしく黄金鯵なんだ。

 また、鯖の刺身も今まで食べたなかで一番美味しかった。名人が獲ってきたもので、鯖ってこんな味がするんだ、と思うほど甘みがありました。 そのほか、房総の郷土料理、さんが焼(鯵のナメロウを焼いたもの)、カサゴ、タコ刺し・・・いっぱい食べてしまいました。

お魚天国で無事に目的も果たし大満足で房総の旅でした。 鯵は夏が旬なので、また来年も千葉にいきたいと思っています。

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