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自由が丘にある美容室NoV hair&color design のスタイリスト木村章良のホームページです。
和にこだわる第2弾は「日本酒!」

 今回は酒蔵見学のお話です。

 僕はもともとは『ビール党』だったので、『日本酒』はどちらかというと敬遠してしまうお酒でした。
 先日、「父親の誕生日プレゼントに日本酒を」と思っていつもの酒屋に行ったところ、
 「まずは試飲してから決められるほうがいいと思われますよ」
 とお店の方がいろんな日本酒を持ってこられました。
 勧められるままお酒を飲んでいるうちに、その奥深さと単純に美味しい!
 と思える日本酒の魅力にどんどん取りつかれていきました。
 昨今、焼酎ブームに火がついていたときに
 「蒸留酒が醸造酒に負けていることが納得できない!」と言われていたことを思い出しました。
 日本酒は醸造酒になるのですが、その造る工程は極めて巧妙かつ複雑だそうです。

 そこで実際に見てみよう!ということで
 『琵琶のさざ浪』という日本酒を造っている麻原酒造さんに見学を
 お願いしてみたところ、快くOKを頂きました。

 酒蔵は、秩父の山々が目の前に広がる毛呂山町にありました。
 見学に行ったとき、五代目杜氏である麻原社長さんが
 自らお話を聞かせてくれました。
 初代杜氏の麻原善次郎氏は琵琶湖の畔に生まれ育ち、
 その後、青梅の酒蔵に奉公に入り、29歳のときに毛呂山にて
 独立開業したそうです。

     近江やに名高き松の一本木から先へと開くさざ波

 この句は、初代善次郎氏が代々受け継ぐものへ詠んだ句で
 真面目に努力し、人に喜ばれる酒造りをしていれば、自ずと人から人へと
 さざ波のごとく、大波となって世界中に浸透していくだろう
 という意味らしいです。もちろん、お酒の銘柄「琵琶のさざ浪」もこれが由来です。
 五代目の麻原社長は、日本酒の良さを受け継ぐだけでなく
 様々なジャンルのお酒に積極的に取り組んでいらっしゃるそうで、
 リキュール、梅酒、焼酎なども造っています。(ワイナリーも計画中らしい)
 つい先日の深夜TVでも麻原酒蔵店の梅ワインが(赤も白も)ランキングで紹介されていました。
 ちなみに、これもとても絶品です!!

 その後、酒蔵に場所を移し日本酒造りの工程を説明して頂きました。
 ひとつひとつ細かく説明して頂いたのですが、
 勉強不足で「〜酸が」「〜菌が」「〜%で」とか専門用語は、ほとんど理解できませんでした。
 
 
<主な工程>
      玄米 ⇒ 白米 ⇒ 蒸米 ⇒ 麹 ⇒ 酵母 ⇒ もろみ ⇒ 清酒




 酒造りは、麹2もと(酒母)3つくり(もろみ)が基本です。
 日本酒は「お米を発酵させて造られる醸造酒」です。
 発酵とは酵母が糖分を食べてアルコールを出すことです。
 でもお米に糖分はないので発酵しないのです。
 従って日本酒の場合は、まずお米を麹菌の酵素によって糖分に変え、そこに酵母を加えて
 発酵させるという極めて複雑な仕組みによって造られます。
 正直、難しいです。
 見学中に何人かの杜氏さんとすれ違いましたが、驚くことにみんな若い!
 中には25歳という方も。
 蔵の中も洋楽のラジオが鳴り続けていて、
 伝統を継ぎながらも新しい風も感じる見学会でした。

 最後に試飲させて頂きました。
 まずは、仕込み水で口直し。
 仕込み水とは、”秘伝の井戸水”でこれがとても美味しい!
 何種類かの日本酒を飲み、顔が少し赤くなった頃に、
 「日本酒の需要が下がってきたのは、どうしてだと思いますか?」
 と聞かれた。
 「う〜ん」と考えていると社長が「美味しくないからなんだよ。」と意外なコメント。
 「でも、ここの日本酒は美味しいですよ。」と答えると
 「いくら美味しい日本酒でも苦手な人は、この少しの臭さを嫌うんです。
  本当に美味しくて、飽きなくて、いくらでも飲める日本酒を造りたくて
  これを造りました。」
 と見たことの無い一升瓶を渡されました。
 『すてきなさざなみ』という日本酒を飲んでみると、
 シュワシュワ感、その後はすっきりした切れのいい喉越し、まろやかさ・・・
 日本酒であって日本酒でないけど、とても美味しかったです。
 社長曰く『狼の皮をかぶった羊』と表現されていました。
 ”すてきな”を冠につけるときは100年残る自信作の時らしいです。

 現代に甘んじることなく、先へ先へと進んでいく姿勢、伝統を受け継ぐということは
 常に前進、時代に合わせて変容していくことだと思いました。
 少し熱くなってきたのはお酒のせいだけではなさそうです。
 (試飲といいながら一升近く頂きましたが)
 最後に先代(4代目)の口癖を
    寝ないで造った酒は、寝ていても売れる!
 う〜ん深い!僕もがんばろうっと。


    2006.3.12

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